このブログでも何度かストーリーの意義について書いてきた。脳がストーリーを欲している事、タロットカードはストーリーと関連している事、アートや科学などの自己表現はストーリーと関係している事など。
昔は、聖書、昔話、神話、古典などに自分自身どのように生きたらいいのか?という指針が書かれていた。バブル経済が崩壊する前までは、「いい大学に入り、いい就職口を見つけ、人生を全うする」という神話も信じられてきた。
しかしながらこういった神話が崩れたたために、自分自身で新たな神話、すなわちストーリーを作る必要性が出てきた。このため、そのストーリーを作るために自己啓発本が増えてきたのではないか?そのストーリーを作る際に、ジョージルーカスがスターウォーズを作る際に参考にしたジョセフキャンベルの神話構造というのもあることを紹介した。
自分も一つのストーリーをこのブログで語っていっているが(仮にこれを小さなストーリーとする)、それに共感できるような場の必要性を感じる。
ということは、今のfacebook(あるいはSNS)がなぜ、これだけ盛んになってきたのか?あるいは、自分がなぜこういったものに興味を持つのか?
ある一面でしか物事を見ていないかもしれないが、そういった絆、同じ価値観をもった人たち、同じようなストーリーを共有したいという場を提供するニーズが世の中に出てきたからソーシャルネットワークが盛んになってきたのではないか?
ソーシャルネットワークを通じて様々な情報を収集する事が可能となったが、何よりもすごいと思うのは、自分と似た価値観、自分のストーリーをより強化してくれるような人間との出会いが飛躍的に増やすことができていることである。
少しずつではあるが、日本でも外から与えられる大きなストーリーから一人一人が外へ向けて発信する独自の小さなストーリーへと変化していっていると思う。
そういったストーリーとソーシャルネットワークとの関係については今後とも注目してきたいと思う。
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