7月3日(日)の午後に浅草寺の伝法院にて回遊書の体験をしてきた。私の書道の石川先生を通じて知り合った、書家のRimiさんが主催し、ASAHI ART SQUAREのイベントの一環として開催されたもの。この場所は普段公開されないので、非常に楽しみにしていたイベントだ。更に、明治に建てられたという大書院の中にも入れるという貴重な機会でもあった。
庭園は、茶人の小堀遠州が10年かけて作っただけあって、非常に美しく、都会で暮らしてくることを忘れさせてくれるのに十分なものだったのですごかった。
回遊書だが、庭園を簡単に墨汁で描き、その後庭園をじっくりと見学。印象残ったものを書としてその上に記入するものであるが、非常に面白かった。3枚描いて、その中で一番いいとおもったものを最後に大書院でプレゼン。私は、騒(下記の写真に後で追加)と都会という文字を池の上に書いて、都会の喧騒さの中にある池ということを表現した。
今回の庭園は非常に美しく、池がきれいに手入れされていて、中に住む、カメ、鯉、アメンボを眺めているだけでも心地が良かった。それのみならず、池の周囲を歩くと、それぞれに違った視点、景色が見えた。
茶道を始めてから、お茶室や庭園について見る機会が増えたが、この庭園はサイズ的にそれほど大きく見えないのだが、回ってみると意外と大きい。だが、兼六園は歩いても歩いてもなかなかすべてたどり着けないのに対して、この庭園は無駄のない、庭園に必要な要素がすべてコンパクトにまとまっているという印象が残った。さすが、小堀遠州、感性は素晴らしい。
庭園を見れる時間は短時間だったので、もし次回公開することがあるようだったら、もっと時間をかけてみてみたい。