ここ3日間、ヨガとコーチング的要素が組合わさった、ヨガセラピーの集中コースを受けにいった。非常に興味深く、自分(の特に内面)を知るいい機会だった。
ヨガは、ポーズを練習することで、深く呼吸できる姿勢を身につけていく。そのことが、深い呼吸へとつながる。深い呼吸により、人は落ち着いて物事へ対処しやすくなるのみならず、内面をみつめられるようになると考える。古くから呼吸法を研究したインド人が考えた、東洋の深い知恵だと思う。
一方で、コーチングとは、クライアント(コーチされる側)のモティベーションを上げ、自分自身で解決策を見つけ出すため、言葉で相手を導く、「言葉(ロゴス)」で物事を考える西洋人の知的結晶だと思う。
その東洋と西洋の二つの知恵が組合わさるとどうなるんだろうか?前から何人か勧められ、ようやくスケジュールがあって、クリパルヨガ主催のフェニックスライジングヨガセラピーの3日間の集中コースに参加することができた。
ヨガセラピーのアプローチ法は、ヨガのポーズをエッジ(限界ぎりぎりにカラダを開く)と呼ばれる状態にクライアントがもっていけるようにプラクティショナー(セラピーを実際に行う人)がサポートする。そこから「何が起きていますか?」を問いながら、身体からの様々なメッセージを引き出していく。「筋肉にやどる感情が出てくる」と先生は言っていたが、身体感覚を通じて、最終的にその人に気づきを促す。
「クライアントはもともと完全な存在 であり、自分で答えを見つける力を持っている」
「誰一人として間違っている人はいない」
2年前、CTIコーチングで学んだ言葉だが、ヨガセラピーも同じ考えだ。心の内面に知恵(ヨガではそれをグルという)がある。そこへアクセスすることで、その人に気づく力がもたらされ、やがて本人で解決策が見つかっていく。言葉ではなく、カラダの姿勢や位置を変えることで、自分の中にある知恵へ働きかけを行うのだ。
アプローチは違うとはいえ、信頼関係を構築した上で「言葉」でクライアント(コーチされる側)のモティベーションを上げる。そして自分で気づきを与えることで自ずと解決策を導きだすコーチングと相通じるものがあって非常に興味深かった。
自分もこのセラピーを3日間体験してみて、身体感覚の変化、そして心への影響を味わうことができた。左右のバランスの違いによる身体の微妙な変化、筋肉の収縮、拡張によってもちがった感覚が味わえ、エッジを味わうことで自分の心も解放されていった。
心を身体感覚を通じて変えていく方法。コーチングとはまた違った方法だが、内面に働きかけるという意味では共通点もある。
発見の多かった、3日間。今後自分の日々の生活に生かしていきたい。
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