お茶仲間の知人の勤めているギャルリー東京ユマニテにて開催された大久保愛展を見に行ってきた。
薬の飲んだ後のゴミを目につけ、だれがこの作りを使っていたのか?そこを出発点に、その薬の情報収集、そして実際に入手までする。その後がすごいのだが、その薬自体をつかって不思議なアートに仕上げていくのだ。
実際いくつか作品を紹介すると・・・
一つ一つ作品の個性があり、心が動かされた。紙には使った薬の詳細が書かれていて(薬の名前、用法用量)、その下に実際どのゴミがどこで落ちていたのか?が展示されている。
薬とアート。薬というのは、人によっては、副作用があったり、薬害問題や依存症になるなど、イメージの悪い部分がある。それをアートを通じてプラスの見方があるんだよ。と感じさせてくれるような、そういった気づきがあった。
作家さん本人と話す機会があり、
「私はコミュニケーションがうまく取れない。このため、一歩外から見て、人間と対話したい」
といっていた。なるほど、コミュニケーションの手段として、その人の長所をアートに生かしているんだなぁ、、と。
普段は薬を売る立場から、薬を見ているのだが、その見方自体を変えさせてくれるこの作品たち。現代アートのいろいろな可能性をまた感じさせてくれる展示だった。
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